全国の小児病棟にチャイルドライフスペシャリストがいる世の中に

まぁ♪

2011年09月02日 01:27


今日、NHKの番組で
チャイルドライフスペシャリストという職業があるのを知りました



チャイルドライフスペシャリスト(以下CLS)というのは

闘病や慣れない病院生活におけるこどもの精神的負担をできるかぎり軽減し、
こどもの成長・発達を支援する専門職です。
お仕事の内容は、病棟における遊びの援助、こどもの理解力に応じた説明、
治療における精神的サポート、兄弟姉妹の援助など多岐にわたります。



こどもをひとりの尊厳ある存在として捉え、こどもの心に寄り添い、
こどもの目線に立つことを理念として、1950年代から北米を中心に発展してきました。
医療スタッフの一員ですが、医療行為には一切関わらないため、
こどもにとっては「いやなこと、痛いことをしない安心できる存在」であり、
医療者とこどもや家族との架け橋的役割を果たします
(浜松医科大学小児病棟チャイルド・ライフ・スペシャリスト 世古口さやかさんの記事より)


またチャイルド・ライフ・スペシャリスト協会HPではこう紹介されています。

遊びや治癒的遊びを通して、子どもの不安やストレスをできる限り軽減する

子どもが、これから受ける医療を理解し主体的に臨めるように、心の準備をサポートする

子どもと家族、きょうだいを含めた子ども・家族中心医療を目指し、医療における子どもの人権を尊重する

病気の子どもだけでなく、そのきょうだいや周りの子どもたちも心理社会的に支援する

様々な家族の危機的な状況や喪失体験と向き合う家族を支援する

子どもと家族の個別性を大切に、それぞれの子どもと家族に寄り添った支援をする

医療環境下においても、子どもの生活と成長発達を保障する

病院という非日常的な環境に日常を創造し、子どもに優しい医療環境を作る

医療チームの一員として、様々な専門職と協働し、多職種連携医療を遂行する

チャイルド・ライフ専攻の学生やボランティアを教育する

子どもの心理社会的ニーズを広く社会に発信する



私自身、長女が重い障害を持って誕生した事から
産まれた日から約一年半、病院のNICU、小児科でお世話になり
母子で一緒に長い入院生活を送った経験があるのですが、
当時はまだ日本ではCLSという職業はありませんでした。
(今でもまだまだ限られた病院にしかおられないようです)



先の見えない病状の中、何度も大きな手術に挑戦し、
毎週のように病棟のこどもたちの誰かが亡くなっていくという悲しい環境の中で
不安の中病棟で暮らしていかなくてはならなかった日々を思い出すたび
こども達、付き添いの親達にこういうCLSのような方が関わって下さったら
どんなにか精神的に救われ、癒されるだろか。。と思わずにはおられません。。



残念ながら長女は1歳10ヶ月の短い生涯を送ることしか出来ませんでしたが、
近い将来、どの病院の小児病棟にもCLSさんが常駐されて、
母子ともに心のよりどころと支えのある、笑顔の増える入院生活を送れる
世の中になることを心から願います・。+★+。・゚・



尚、この資格は現在アメリカやカナダでしかとれない国際資格のようです。
日本の大学で関連学科の勉強をした後、アメリカの大学院のチャイルド・ライフ課程に留学しないといけないなど
かなりハードルの高い資格のようですが、日本でも早急に国家資格として認めるなどして
普及率が高まるといいなぁ


番組で紹介されていた相吉恵さん。
本当に笑顔が素敵な輝いてる方でした!
長期入院で頑張ってるこどもや親御さん達のために
何か私もお手伝いできる事はないかなと考えさせられる番組でした

チャイルド・ライフ・スペシャリスト協会
http://childlifespecialist.jp/?page_id=47

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